アートと社会をコトバでつなぐ「〜アートは時代の先をゆく〜」

芸術活動家(普段は外資系企業の会社員)mikimalismのアートについて考えるブログです。

現役☆銀座の画廊スタッフに聞く☆「絵画の探し方」「アートの楽しみ方」

【第16話】和をもって尊しとす?

前回は組織の話を書いたので、

そこからうっすらと続き。

 

「和をもって尊しとす」

 

えっと、、、だれが言ったんでしたっけ?

そう、聖徳太子さま。

 

良い言葉だよね。

 

私は

色んな組織に属してみたわけだけど、

そうだな、と思う事がある。

 

政治の世界でも、ビジネスの世界でも、多分同じ。

儲けるってことは、ネット証券とかは別だけど、人で儲けるところが大きいと思う。

つまり、どんどん人から人へと繋がりを広げて、

皆と仲良くなれば、色々な情報やビジネスの話や

それ以外にも、、分からないけど、プレゼントとか特別な体験が待っている。

そうやって好循環を起こしながら、個人レベルでの経営は回っているのだと思う。

 

そう、重要なのは、人と仲良くなる力。

 

私の父は金銭的に人並みはずれて裕福ではないけど、

とにかく、この天才的なまでのコミュニケーション能力がある。

誰からも好かれて、特別な体験をいつもしていて、本当にすごいなーと思う。

 

汝、隣人を愛せよ

 

そんな感じだよね。

それは、いいの。すっごくいいこと。

 

でも、その和をもって尊しとすの力が、

内向きに働いて、極めて幼稚な馴れ合いを要求されることは私にとって苦痛だ。

結局、頭ひとつ抜け出ようとする人の足を引っ張り、

怠惰な循環に巻き込む組織になることがある。

一般社会から隔離された環境で、

感情で判断する人が多いからかもしれない。

 

でも、そもそもクリエイティブな力は次の時代を創っていくパワーだと思うし、

それは突然変異のように既存の「和」を脱却する力だと思う。

もちろん色んな考えはあるものの、

その創造の源泉であるべき芸術の業界では、「和」を乱さないものが受け入れられ、

それ以外はアートとしての価値を認められない。

みんな、水面下で何度も頭をぶつけて、ついには沈んでしまう。

 

芸術的な価値観を持っている人はこのジレンマを経験したことがあるかもしれない。

 

でも、やっぱり本質をもっともっとよく見つめて、追い求めていくべきなんだと思う。

それが芸術でも、個人の働き方・生き方でも。

 

そんなぼんやりとした決意あらたに、ゆるっと日々過ごしていこう。←

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